「心のズレ」感じてませんか?相手との絆を深める3つのヒント

大切な相手だから心のズレを解消したい

価値観が違う人と一緒にいると、まるで自分や相手の常識が間違っているかのような感覚を抱くことがありますよね。それが心のズレとなり、だんだんと一緒にいることが苦痛になってきます。

関係性の浅い相手であれば、心のズレも大きな問題にはなりませんが、近い関係性であればあるほど、ストレスの原因になってしまいます。

価値観の違いや心のズレは長い期間を一緒に過ごしている夫婦や親子でさえあるものです。自然に受け入れられる習慣を身に付けることが大切です。

ここでは、よくある価値観の違いから生じる問題を見ていきます。深い愛情や友情で結ばれている相手でも、少しの価値観の違いで絆が壊れてしまうことがあるかもしれません。特に恋人や夫婦の場合は、早い段階で心のズレを認識して歩み寄る気持ちが必要になりますね 。

1. 恋愛における価値観の違い

恋愛で価値観の違いがあると、浮気や破局につながってしまうこともあります。どちらかが「恋人がいても異性の友達と遊びたい」と思っていても、もう一方が「恋人ができたら異性とは連絡をとらないで欲しい」と思っている場合はケンカになってしまうことも。

自由な恋愛を楽しみたいという人にとっては、生活の中心が恋人になるタイプのパートナーには息苦しさを感じるものです。独占欲が強い人は、パートナーが異性の友人と楽しんでいることに激しい嫉妬心を抱いてしまいます。

2. 金銭感覚の違い

金銭感覚の違いは、お互いのライフスタイルや成育歴に影響を受けるものです。恋人や夫婦の場合だと、デートに使う予算や家具家電を購入する際の値段などで揉めることになりそうです。結婚生活はお金のやりくりの連続です。何にお金をかけるかの価値観が違うと、生活の細かなシーンでどんどんストレスがたまってしまいます。

3. 仕事に対する価値観の違い

仕事への価値観が違うと、どうしても職場でストレスがたまるものです。例えば、仕事にストイックで努力を惜しまない人にとっては「安定した給料がもらえれば仕事のクオリティはどうでもいい」と思っている同僚の存在はストレスの原因になります。

反対に、昇給や昇格に無関心な人からすると、仕事に熱心な人に対して「自分たちまでがんばらないといけない雰囲気になってしまう」とけむたく思うことも。また恋人や夫婦間などでも仕事への価値観が違うと、仕事をがんばるパートナーに対して「家庭や自分との時間を疎かにされている」と感じてしまうこともあるでしょう。

相手と価値観が違うことは当たり前だと受け入れよう

そもそも、相手と価値観が合わないことは当たり前です。私たちは一人ひとり性格も違えば、生まれ育った環境や受けてきた教育も違います。現在の価値観は今までの人生のあらゆる要素から培われたものです。

自分とまったく同じ環境で生まれて、同じ人生を歩んだ人はいませんよね。似た環境で育った人はいても、小さな違いが積み重なって最終的には違う価値観を持った人間同士になります。自分と100%同じ価値観を持つ人間と出会うことは不可能なのです。

心や本音は目に見えないものであるため、個人と個人である限り、本当の意味で他者とわかり合うことはできません。ですが、理解しようと努めることはできます。価値観の違いに悲しむのではなく、どうすれば違いを乗り越えられるかを考えて試すことが大切です。

心のズレ解消のための3つのヒント

ここでは、お互いの価値観の違いを乗り越え、心のズレを解消する方法を3つご紹介します。他者との価値観の違いは当たり前にあるものですから、自分の考えを押し付けるのではなく、相手の考えを受け入れることを意識してみましょう。お互いに相手を尊重する気持ちを持つことができれば、どんな価値観の相手でも少しずつ歩み寄ることは可能です。

1. お互いが納得できる妥協案を模索する

価値観の違う相手とコミュニケーションをとる時は、お互いが納得できる妥協案を模索しましょう。どちらかだけに偏った答えではなく、お互いに同じだけ譲歩し、同じ程度の満足感が得られる妥協点を探すことが大切です。

お互いが納得できる案を実行できていれば、もし不満がたまっても「相手も頑張ってくれているし」と思いやりの心を持てるものです。

2. お互いがそれぞれ満足できる時間を過ごす

価値観の違いを乗り越えるためには、お互いがそれぞれ満足できる時間を個々で過ごすことも有効です。どれだけお互いが納得できる妥協案を見つけても、我慢していることには変わりありません。時にはあえて相手と距離をとり、自分らしく過ごせる時間を思い切り楽しむ機会を作ると良いですね。

相手と良い関係を保ちつつ自分のフラストレーションも発散するために、時には休日に趣味の時間を楽んだり、別の場所で満足感の高い時間を過ごすことでストレスがたまりづらくなります。心のガス抜きの場を作ることで、価値観の違う相手と良好な関係を保つための余裕が持てるのです。

3. 新しい世界を教えてもらう

価値観が違う人同士が出会えば、知らない世界に触れることができます。相手と会わなければ一生触れることのなかった世界は、新しい気づきや感性、出会いを与えてくれるかもしれません。反対に、あなたが相手に与えられる新しい世界もあるはずです。

自分一人だけではつながれなかったコミュニティや、広がらなかった人間関係、知らなかった音楽や料理、触れなかった知識など。価値観の違いは、未知の世界に触れる大きなチャンスでもあります。お互いに新しい世界や感性を与え合うことで、人生をより豊かなものにしていきたいですね。

お互いを否定せずに尊重し合える関係を目指そう

価値観が似ている者同士でいると、争いも起こりづらく居心地のよさを感じます。しかし、時には自分にはない価値観の人と話すことで世界は広がっていきます。

恋人や夫婦、友達などの関係性でも同様です。相手との価値観の違いは、自分を成長させたり相手との絆を深めたりする絶好のチャンスなのです。まずは、自分と違った価値観の相手を否定しないことを心がけましょう。お互いに尊重し合い、与え合える関係性を目指してくださいね。