こんにちは!涼水咲里です。
気がつけば、コラムの更新が2年近く止まっていました。。。
大変ありがたいことに毎日のようにたくさんのセッションをさせていただいて、あっという間に幸せに時が過ぎております。
この間、本当に多くの方とお会いして、いろんなお悩みに寄り添わせていただきました。
そんな中で、改めて思うことがありまして。
「今だからこそ、大切なことを皆さんと一緒に確認したいな」
そんな気持ちでコラムを再開しようと決めました。
ゆるゆる更新にはなりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
セッションでよく聞く「誤解」
夫婦関係のカウンセリングセッションでは、こんな言葉をよく聞くようになりました。
「うちの夫は発達障害だから離婚しようか迷っています」
「カサンドラ症候群って発達障害の夫を持つ妻のことですよね?」
「何度言っても夫が変わってくれなくて疲れました」
うんうん、わかりますよ。
そう思いたくなる気持ち、とてもよくわかります。
でもね、実は少し違うんです。
カサンドラ症候群という言葉が広く知られるようになった今だからこそ、誤解や思い込みも一緒に広がってしまっているなと感じています。
だから今回、改めて丁寧にお伝えしたいのです。
全5回のシリーズで、カサンドラ症候群と発達特性に見えるその背景について一緒に確認していきましょう。

【最初におことわり】
このシリーズでは「発達障害」「アスペルガー症候群」という言葉が出てきます。
発達障害は「ASD(自閉スペクトラム症)」「ADHD(注意欠如多動症)」「LD(学習障害)」があり、ここでは主にASDを指します。
アスペルガー症候群という診断名も、今は正式には使われていません。
また、発達障害は近年「神経発達症」という呼称に変わりつつあります。
わかりやすくお伝えするために、広く知られている以前の呼び方も使いますが、誤解のないようお願いします。
パートナーと心が通わない苦しみ
どんなに話しても、心が通わない。
共感的な心の交流がなくて、耐え難いほどの孤独を感じる。
そんな苦しみを友達に話しても、「え、でもいい旦那さんじゃん」って言われる。
母親に愚痴を言っても、「あなたが我慢すれば丸く収まるでしょう」なんて言われて終わり。
周りからは「仲が良さそうなご夫婦ですね」。。。

どうしてみんなわかってくれないの?
私がおかしいの?
一番身近なはずのパートナーが、安心できる存在じゃなくて、とても冷たくて、こんなにも傷つけてくるのに。
この苦しみを誰も理解してくれない。
こんな状態が続くと、心だけじゃなくて体にも症状が出てきてしまいます。
これが「カサンドラ症候群」です。
カサンドラ症候群って病気なの?
まず知っておいてほしいのは、カサンドラ症候群は正式な病名ではないということ。
通称なんです。
精神科や心理の分野で使われている言葉で、発達障害や愛着障害を持つパートナーとの間で情緒的な交流がなく、心身に不調が出ている状態のことを言います。
相手に求めることの違いや家庭での役割的に、多くの場合、妻側に症状が出やすいです。
「カサンドラ」という名前の由来
この名前、実はギリシャ神話から付けられているって知ってましたか?
トロイの王の娘、カサンドラという王女がいました。
彼女はとても美しく、太陽神アポロンから寵愛され「予言の力」をもらいました。
でもカサンドラはその力でアポロンの愛が冷めることまでも予言し、悲しみのあまりアポロンを拒絶してしまいます。
するとアポロンが怒って、呪いをかけたのです。
「カサンドラの予言は、誰も信じない」と。
それ以来、カサンドラが何を言っても誰も信じてくれなくなってしまった、というお話です。
この神話の「周りが誰も信じてくれない」という部分が、パートナーとの関係に悩む人の状況と似ているため、このような名前が付けられました。
カサンドラ症候群の3つの特徴
カサンドラ症候群には、3つの大きな特徴があります。
1. 理知的だけど情緒に欠けるパートナーとうまくいっていない
パートナーは頭が良くて、論理的思考。
仕事もできるし、社会的な評価も高い場合が多い。
でも、心が通わない、話が通じない、共感してもらえないのです。
2. 心にも体にも不調が出ている
これはまた後で詳しく見ていきますが、さまざまな症状が出てきます。
3. 誰にもわかってもらえない
これが一番つらいところかもしれません。
パートナーとの苦しみに加えて、周りの人が理解してくれないという二重の苦しみがあります。
この二重の苦しみが、心も体も蝕んでいくのですね。
これらの特長3つが揃っていると、あなたはカサンドラ症候群といえます。
パートナーに発達障害の診断がなくても、です。
3つすべてでなくても、カサンドラ症候群の予備軍として注意が必要ですよ。
こんな症状、ありませんか?

では、カサンドラ症候群でよくある症状をあげてみますね。
●体の症状
- 頭痛や肩こり、腰痛が頻繁にある
- 体重が急に減った(食欲がわかない)
- 眠れない、または眠りすぎる
- 動悸やめまい
- 蕁麻疹などアレルギー症状の増悪
●心の症状
- 自分を責めてしまう
- 何もやる気が起きない
- わけもなくイライラしている
- 自己評価が著しく下がった
- 抑うつ状態が続いている
当てはまるものはありましたか?
本当に、とてもつらいですよね。。。
なりやすい人の特徴
カサンドラ症候群になりやすい方は、このような共通した特徴があることが見えてきます。
- 真面目で几帳面
- 自分に厳しい
- 我慢強い
- 献身的で誠実
あなたも、当てはまりませんか?
「私がもっと頑張ればきっとうまくいく」
「私が我慢すれば丸く収まる」
「こうなったのは私の努力が足りないからだ」
そう思って、自分を犠牲にして頑張り続けてしまうのですね。
でも、どんなに頑張っても何も変わらなくて、そのうち、自分の心と体が悲鳴をあげてしまいます。
こうした「頑張りすぎてしまう心のクセ」について、私の著書でも詳しくお伝えしています
📖 -「わたし」が壊れる前に読む本-読むだけでふわっと心が軽くなる カサンドラ症候群のやさしいガイドブック](Kindle版)
「なにかがおかしい」と感じている方に読んでいただきたい一冊です。
カサンドラの本当の問題は「愛着」だった!?
そしてもう一つ、たくさんの方のお話を聞いていて気づいたことがあります。
カサンドラ問題の本質、これ実は、
「愛着がうまく機能していない」からだとわかりました。
これについては別のシリーズで詳しく触れていきますね。
パートナーが安全基地にならなくて、
愛着(親密さを支える土台、情緒的結びつき)が機能していないから、心身にトラブルが起きてしまうのですね。
だから、どんなにコミュニケーションのテクニックを学んでも、どんなに自分が変わろうとしても、根本的には変わることは難しい。
ここがとても大事なポイントだと感じています。
隠れカサンドラ

既婚女性のうつ症状や不安、体の不調の裏には、かなりの割合で「隠れカサンドラ」が潜んでいるという事実があります。
もしかしたら、今この記事を読んでいるあなたも、「カサンドラ症候群」という言葉を知らないまま、ずっと苦しんでいたのではないでしょうか。
心療内科でお薬をもらっても、一時的に楽になるかもしれませんが、根本的には変わらない。
それは実は当たり前なんですよね。
原因が解消されていないのですから。
この心身の不調の裏に、パートナーシップの問題があると気づくこと。
それが最初の一歩になります。
あなただけじゃないんです
セッションをしていて、痛感することがあります。
このような悩みを抱えている方は、本当に多いということ。
周りからは「恵まれているね」「いい旦那さんで羨ましい」なんて言われるから、余計に言葉を飲み込んでしまう。
でも家では全く違うんですよね。
心が通わなくて、孤独で、苦しいんですよね。
それを誰にも言えなくて、言っても信じてもらえなくて。。。
そのような方は、本当にたくさんいらっしゃいます。
あなただけじゃないんですよ。
あなたは一人じゃないんです。
よくある誤解
ここまで、カサンドラ症候群の基本的なことをお伝えしてきました。
でも、まだまだ多くの方が誤解していることがあります。
それは、
「カサンドラ症候群=夫がアスペルガー(発達障害)」
という先入観です。
セッションでも、本当によく聞きます。
でも実は、そうとは限らなくて、むしろ違うケースの方が多いのです。
次回は、この誤解を解きながら、ASD(自閉スペクトラム症)について一緒に見ていきましょう。
そして、「発達障害だから変わらない」という苦悩から、抜け出すヒントをお伝えしますね。
一緒に確認していきましょう
これまでたくさんの方のカウンセリングをさせていただいて、改めて感じていることがあります。
それは、正しい知識を持つことの大切さです。
誤った情報や思い込みは、あなたをもっと苦しめてしまいます。
「夫は発達障害だから、もう無理」
「私がカサンドラになったのは、全部夫のせい」
そう思っていると、本当の問題が見えなくなってしまうのです。
このシリーズを通して、一緒に大切なことを確認していきましょう。
あなたの苦しみには、必ず理由があります。
理由がわかれば、道も見えてきますから。
次回予告
次回は、「パートナーは発達障害?ASD(自閉スペクトラム症)の特性を知る」という視点から確認していきましょう。
- 「カサンドラ=発達障害の夫」という誤解
- ASDの本当の特性
- 驚きの事実:実は発達障害は少数派?
- レッテル貼りの危険性
楽しみにお待ちくださいね!
一人で悩まないでください

この記事を読んで、「私のことかも…」と思った方へ。
どうか一人で悩まないでください。
私も30年以上、誰にもわかってもらえない苦しみを抱えてきました。
だからこそ、あなたの辛さが痛いほどわかります。
あなたの凍りついてこわばってしまった心をゆるめて、
安心安全な心の置き場を、一緒に見つけていきませんか?
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まずはお気軽にお話しにいらしてくださいね。
📖 「頑張りすぎてしまう」あなたへ
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そこから抜け出すヒントをお伝えしています
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「なにかがおかしい」と感じている方に読んでいただきたい一冊です。

